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雪国でも太陽光発電は利用できるのか?|豪雪地帯の太陽光発電
全国平均を大きく下回る東北地方の太陽光発電
2014年現在、日本国内の太陽光発電設備導入件数は優に100万を超えています。普及率に目を向けると、全国平均はおよそ5%前後。他国と比べると決して低い数値ではありませんが、地域によって顕著な差が見られます。
7~9%と突出して高い普及率を誇っているのは、佐賀県、熊本県、宮崎県の九州三県です。逆に、北海道、青森県、秋田県は全国平均を大きく下回る1%台の普及率です。前者は晴天日数の多い地域、後者は豪雪地帯。その他の東北地方や北陸の都道府県も総じて普及率が低いことからも分かるように、天候や環境が太陽光発電の普及率に多大な影響を及ぼしているのは明らかです。
太陽光発電は豪雪地帯で運用できない?
このデータだけを見ると、太陽の光を活用して発電する太陽光発電は豪雪地帯で運用できないのではないかと思われる方がいても不思議ではありません。確かに不利であることは否めませんが、利用不能と判断するのは間違いです。いかに豪雪地帯といえども年中雪が降っているわけではなく、夏場には他の地域と大差ないほど晴天の日が続きます。事実、普及率こそ低くても、東北地方の太陽光発電の年間発電量は全国平均を大きく下回るものではありません。
それに、雪には太陽光線を強く反射する性質があります。晴天時に比べれば日射量は落ちますが、夜間や降雨時ほど発電率が低下するわけではなく、太陽光発電を利用することは十分に可能なレベルです。
実際、最近では日立とスイスのエネルギー企業・エトリオンが提携し、岩手県に東北地方最大級のメガソーラープラントを建設する計画を進めています。100億近くもの事業費を投じた一大プロジェクトとあって、業界中の関心を集めています。
雪国で太陽光発電を運用する問題点
豪雪地帯で太陽光発電を運用する上で最も厄介な問題は、降雪ではなく積雪です。一握りの雪はほんの数グラムしかない軽い物質ですが、積もり積もれば屋根を突き破るほどの重量に変わります。耐久性はもちろんのこと、表面が完全に雪で覆われないように滑走性に長けた太陽電池モジュールを選ぶことが大切です。
また、屋根の傾斜に沿って設置されたパネルの溝に雪が溜まると、雪解けとともに大量の雪が一気に落下して周辺の家屋を破損させることがあります。屋根の下に物を置かないだけでなく、不用心に近づかないことが重要です。
豪雪地帯で太陽光発電を導入する際は、雪関連のトラブルを避けるためにも、地域に根差して活動を続けている専門の業者に施工を依頼すると良いでしょう。




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